内申点と調査書
●調査書
お子様の中学校での成績、英検・漢検の資格の様子、生徒会活動・部活などの状況が書かれた書類を「調査書」と言います。「内申書」と言われることもあります。
●内申点
内申点というのは「調査書」に書かれた内容を点数化したものです。
①通知票を点数化する
中学校の教科は9教科
国語・数学・英語・理科・社会・美術・技術家庭・保健体育・音楽 です。
国語4/数学3/英語5・・・のように、毎学期点数がつけられます。
これを全部足したものがその学期の内申点です。よって、満点は9教科×5=45点です。
そしてその学年の3学期(後期)の最後に、それぞれの教科の1年間分の点数を平均して、学年内申を出します。(例)国語 1学期 4 2学期 3 3学期 4 →学年 4
そして全ての教科の平均点を足して、学年内申点を算出します。
学年内進も満点は、9教科×5=45点です。
それを3年間続ければ学年ごとの内申が出ます
(例) 1年:2年:3年=36:38:40
②受験用に点数化する
さらに高校ごとに内申の比率というのがあります
例えば、「1年生と2年生の内申点はそれぞれ2倍ですが3年生の内申点は3倍します」という高校では、
36:38:40の内申点ですと
最終的な内申点は 36×2+38×2+40×3=120 となります
さらにそこに、漢検や英検、生徒会、学級委員など、特別な点数が入ります。
・・・と内申点というのは結構複雑です。
また内申点は入試の際にはとても大切です。
入試では、1点2点の差が、大きな差になってきます。
入試の得点が同じような時、高校は内申点が高い方を、当然選びます。
③合否判定の際には
その他にも例えば、
入試の点数が420点と高く、内申が低いA君と
入試の得点は390点と低く、内申が高いB君がいたとします
その時、高校は
「A君は、入試に向けて一生懸命勉強したんだな。
B君は、本番には調子が出せなかったけど、普段はとても頑張っているんだな」
と考えます
よって、2人とも合格ということになります
つまり、本番30点の差があっても、内申点によってはおんなじように合格させてもらえる事があるのです。
このように、内申点と言うのは意外と大事なものなのです。
日ごろから、授業に集中して取り組むことも入試の一環だと思ってください。