全国学力テスト 4月21日
全国学力・学習状況調査、いわゆる全国学力テストが平成27年4月21日に実施されました。
理科では
3年ぶりの実施となった理科では「日常生活に役立つことを気付かせる」との狙いから、実験や自然現象の観察をもとにした問題が多く出ました。
テストを新たな学びのきっかけにしてもらおうと、身近な話題や漫画も登場しました。
中学理科では、蒸しパン作りについて書かれた「保健だより」をもとに、ベーキングパウダーの加熱で発生する二酸化炭素の体積のはかり方に関する問題が出ました。
気体の特性や集め方の知識を活用し、科学的な思考力を問うのが狙いです。
小学校のテストでは
理科は、打ち水と気温の変化の実験結果から分かることを選ばせる問題や、星座観察に関する問題が出ました。
国語と算数・数学は知識をみるA問題と、活用力を測るB問題で構成されていました。
このうち「割合の意味を理解する」という小学生の課題を踏まえた算数Bの問題では、パン屋で示された値引き割合から実際に支払うべき金額の求め方を考えさせました。
中学校のテストでは
中学国語Bでは、東京五輪・パラリンピックの組織委員会のホームページなどを踏まえて「2020年の日本はどんな社会になっていると予想するか」を記述させました。
中学国語Aの竹取物語を題材にした問題は、かぐや姫らが登場する5コマの連続する漫画と、同じ場面の古文を比べて表現の意味を聞きました。
質問では
各教科のテストと併せて、日ごろの学習状況などを聞いた調査には「自分たちで課題を話し合い、発表するなどの学習活動に取り組んだか」との質問が新たに加わりました。
自ら課題を発見し解決を図る「アクティブ・ラーニング」(能動的学習)の状況を聞くもので、文科省学力調査室の担当者は「新たな学び方と成績との相関関係などを分析したい」としています。
大阪府の反応
大阪府教育委員会が全国学力テストの結果を内申点の評価に反映させることを決めたのは、4月10日でした。
生徒一人一人のテスト結果を直接、内申点に反映させるのではなく、学校別の成績を内申点をつける際の目安に活用するとしています。
埼玉県でもそうですが、内申点は中学校ごとに決められます。
ここに学校間格差の原因で、通知票のつけられ方の厳しい中学校、緩い中学校に分かれます。
大阪府はこの学校間格差を埋めるために、内申点の点数操作を行うものです。
通知票が4や5でも、中学校によって4や5の実力が異なります。
実力のある中学校は、内申点を加点しますというのが、今回の大阪府の対応です。
これは公立高校入試で、内申点のつけられ方が厳しいため、不利な入試となっている浦和地区の中学生やその保護者の方にとっては、納得できる対応かもしれません。
このような事をしないと、一生懸命勉強しているのに、していない中学校の生徒と評価が同じでは、可哀そうです。
埼玉県の公立高校入試においても、「中学校間格差」を埋める何らかの対策をして欲しいと願うのが、浦和地区の保護者の皆様の本音ではないでしょうか。
全国学力・学習状況調査、いわゆる全国学力テストの