「勉強ができる子」ではなく「賢い子」に育てましょう! ①
単に「勉強ができる子」にしていくのは、
それほど難しくありません。
学校の勉強を丸暗記させる勉強を時間をかけてやらせればいいのです。
しかし、このような方法で「勉強ができる子」になった生徒は、必ずどこかで限界が来ます。
ある塾の先生は、昔はスパルタで有名高校に多く合格させていました。
しかし、有名高校に合格しても、中退する生徒が多く出たそうです。
高校に入り自分で勉強しなくてはいけなくなった時に、何をすればいいのか分からなくなり、燃え尽きたようです。
「知りたい」「学びたい」という気持ちまで育っていなかったのでしょう。
この塾の先生は、今は個別対応Be‐1(びーわん)のようなスタイルで指導しています。
「賢い子」とは、「答えを導き出す方法を見つけられる子」のことです。
暗記だけでなく、じっくりと考えられる「思考力」のある子です。
暗記は否定しません。
しかし、暗記で知識をためても、その使い方が分からなければ仕方がありません。
考えることが「ツライ」「ヤダ」という子どもに、
「自分で考えてやってごらん」と言うのは、
泳ぎが苦手な子どもに「泳いでごらん」と言っているようなものです。
泳ぎが苦手な子どもを泳がせたら溺れてしまいますね。
まずは「考えることは楽しい!」と思えるように育てましょう。
考えられるようになると、忍耐力がつきます。
じっくりと考えられるようになります。
子ども自身は、考えることが楽しいからやっているだけなのですが、
大人からはいつまでも考えられる子、
つまり忍耐力のある子と映ります。
考えることが楽しいと思えるような子どもは、
考えることが辛くないのです。
すると周りから、「頑張っているね!」と
褒められる機会が多くなります。
褒められれば嬉しいものです。
「やる気」も育ちます。
さらに頑張れるようになります。
何度も言いますが、子ども自身は辛くはないのです。
楽しいのです!
その2に続く